珠洲市蛸島町のりふれっしゅ村鉢ヶ崎で開かれている第十四回日本ジャンボリーは最終
日の七日、スカウトたちが会場内でサインやワッペンを交換するなど猛暑の中で過ごした
キャンプ生活の思い出を胸に刻んだ。ジャンボリーの成果を今後につなげるため、珠洲市
は会場跡地を「ジャンボリー記念運動公園」(仮称)として整備できないか検討を始めた
。
今大会はスカウト約二万千人、家族や見学者を含めると約三万千人が珠洲市を訪れ、市
内は近年にない活況を見せた。
会場一帯にはジャンボリー開会式に使われたアリーナをはじめ、野球場、テニスコート
、グラウンドゴルフ場などがある。これらを一体的に活用し、キャンプやスポーツ誘客を
図り、野外活動の「聖地」にしたい考えだ。
既にある施設とは別に、一周四百メートルの陸上競技やサッカーなどができる多目的グ
ラウンドを整備する構想も浮上している。
今大会中、泉谷満寿裕珠洲市長は海外参加団体も含め各県の野営地を精力的に回り、キ
ャンプ誘致を目指した。この結果、既に数団体から申し込みがあったという。
最終日も会場であいさつ回りを続けた泉谷市長は「珠洲はすばらしい所という声を多く
聞く。大きなキャンプでなくとも県単位、市単位で二度、三度とこの地を訪れてくれるこ
とを期待している」と話した。