2006年8月4日更新
奥能登の自然を体感 珠洲の日本ジャンボリー 26トン電車をグイッ

 珠洲市のりふれっしゅ村鉢ケ崎で開かれている第十四回日本ジャンボリーは四日、「スローライフ―共生―自然と共存する生活」をテーマにプログラム体験事業が始まった。今大会は初めて海辺を会場に開かれ、スカウトたちは班旗を掲げグループで移動、釣りや工作などを通じて奥能登の豊かな自然を体感した。

 昨年三月末に廃線となったのと鉄道能登線の旧蛸島駅では、スカウトが重さ約二十六トン、長さ十六メートルの列車を七―十五人で引っ張るプログラムが行われた。最初は微動だにしなかった列車も、全員が「よいしょ」と掛け声を合わせると、車両は次第に前進。額に大粒の汗を浮かべながら、五分ほどで約十メートル動かした。能登線の廃線を知っていた加賀第3団の南川靖太君(14)は「線路上を歩く体験は日常では味わえない。素晴らしい思い出になった」と充実感を漂わせた。




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